お葬式にならなくてはわからないものが結構あるものですが、「わが家の宗派」もその一つではないでしょうか、ご自分の実家の宗教が仏教であるということは昔からの法要などでご存じかと思われますが、仏教の中には宗派というものがございます。これをご存じない方も多くいらっしゃいます。ご実家の仏壇やお墓に「○○宗△派」などと書かれていればわかるようなものですが、仏教にはそうしたしきたりはございません詳しい方がお仏壇を見れば概ね見当がつくものですが一般人にはなかなか難しいものです。家族のだれもが宗派を知らずに延々と過ごしてこられ、何かのきっかけで訪れたご住職に「ところで・・・」とお問い合わせする、というのも気が引けるものです。実家から離れて暮らしていたご主人がお亡くなりになられて、奥様からお寺の紹介をお受けする際、「たしかうちは浄土真宗」、葬儀社が「何派でしょうか」ときくと「ええ、そんなの分からない」というケースもしばしば、まあ「本願寺派で行きましょうか」ということで葬儀の当日、遠く離れた実家からはるばる訪れた親戚の中の一人が「うちは浄土宗」といわれて大慌てするということもございます。もうその時点では手遅れですが。浄土宗と浄土真宗では名前は似ていますが葬儀のやり方は結構違うものです。お気を付けください
わが家の宗派